NO-200-75
22-03-30編集

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多治見虎渓山永保寺の国宝観音堂お開帳に出向く  

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岐阜県多治見市内の、臨済宗南禅寺派「虎渓山永保寺」にある国宝観音堂
のお開帳が3月13日〜15日の3日間あり、観音堂に自由に立ち入る事ができ
大勢の観覧者で賑いました。
最後の15日朝9時一寸過ぎに家を出て、都市高速 中央自動車道多治見I.Cと
乗り継いで10時過ぎに永保寺に到着、平素なら広い駐車場に車を余り見か
けないが、既にかなりの台数が駐車されて、大勢の方々の来訪が有ると思
はれました。
中央道多治見I.C.から市内の方向に向い直ぐ左折、県道御岳 多治見線交差
点を左折、登り道を行くと、台地の頂上に岐阜県東濃事務所の建物が市街
を見渡しており、其の前を通越して下り坂になる、初めての信号を左折永
保寺駐車場に到達する。駐車場に車を入れてからJR中央線を踏み切り右折
少し下り坂を300M位行くと、本堂脇の高台から寺の境内が見渡され其処か
ら急坂を下り本堂前に到着する。

   寺の入口から観音堂を鳥瞰   本堂前から観音堂(東面)  
  
本堂と庫裏は8年ほど前に火災に会い焼失、現在本堂を修復中で足場が架
かり工事中の内部も開放をして見学をさせている。内部の造作もかなり進
んでおり、明年度完成予定だそうです。本堂前の池の中央島を渡り観音堂
前にたどり着く。大勢の観覧者で堂内は人であふれており、暫く他のとこ
ろを観覧しながら20分位待っていると、渋滞は無くなり本堂に上がらせて
頂き拝観をする。
   
  観音堂に行く途中中島の小さな祠  観音堂全景  
  
   池越の観音堂全景      観音堂軒先詳細   
  

鎌倉末期「夢窓国師」開山の当地方きっての古刹、臨済宗の禅寺で全山
四季を通じて、都会の近傍にありながら広大な敷地によって寺域が環境抜
群の立地になっている。創建から度々戦火に会ったが、当時の建造物観音
堂 開山堂 池泉庭園は余り手を加えない姿で残っておりそれぞれ国宝建造
物であり、名勝庭園の指定を受けて、新緑〜紅葉の時期にかけては観光客
で賑わう。

    製作年代不詳 聖観音像  土岐川の流木を集め変わった厨子側面 
          

今回は年一回の観音堂のお開帳であり、平素は近くから戸締りの観音堂しか眺
める事が出来ないが、お開帳によって全扉が開放されて、内部まで自由に出入
りが出来て写真も可の機会は、来年まで無くこの機会を逃してはと思い出かけ
ました。お開帳の観覧は今回が初めての事ですが、写真も充分に撮らさせて貰
い、ご本尊のにも間近で拝観が出来て大満足。
観音堂は鎌倉円覚寺の舎利殿を思わせるような単層で、裳腰の庇が2層建てに
見えて大きさバランスを醸し出している、平安期から鎌倉期に掛けての唐様建
造物の特徴を残している、又、創建期から主要な部分は手が加わらず良く伝承
を受けた貴重な建物で、早い時代から開山堂(現在屋根の葺き替え工事中で拝
観できず)と共に国宝の指定を受けている。
内部のご本尊は聖観音像年代不詳、お厨子は近くの土岐川の流木を絡ませて出
来ており、何とも言えない雰囲気を出している変わった厨子。
  観音堂と池に架かる無際橋  無際橋の全景 これで庭の全体が引き締まる 
   

観音堂前、池に架かっている太鼓橋と中間の亭は珍しい形をしている組み合わ
せ、夢窓国師作庭の中世禅寺庭園の最高傑作と言われております。観音堂脇の
大岩から流れ出る水爆(梵音の滝)から心字型の池泉、池の中間に架かる無際
橋、大岩の上部に納まる六角堂(千躰仏堂)などによって構成されている庭園
は、周辺の山林と共に深山幽谷な景観を引立たせ、作者の思いが存分に表現さ

れた名園の一つです。

 梵音巌の水爆と上部に乗っかる六角堂    梵音巌の上六角堂詳細   
   
   崖の上六角堂(千躰物堂)全景      六角堂から池泉を鳥瞰  
   

    工事で拝観が出来ない開山堂案内板          

もう一つの国宝建造物「開山堂」は、屋根の葺き替え興二が始まり拝観が
出来ず残念、案内板を掲示する。この建物は観音堂より50年ほど後「室
町初頭}の建造物で鎌倉和様から脱却して室町期の和様様式が残る貴重な
建物。本日は幸いな事に曇り空ながら天候に恵まれて、観音堂の隅々まで
拝観が出来た。次回の拝観は2年先、平成24年3月まで待たねばならな
い。