平成19年、今年も色々な事があっという間に過ぎ去って行き、追いかける事も
出来ず何か一つ物足りなさを感じながら、日々の暮らしにどっぷりと浸かり其の
上、歳を取ると次第に横着になって反省をする処か、新しい年を迎える喜びも沸
いて来ない程の情けない心境に、それでも心の奥底ではこの先の人生何とかし
なければ、の気持ちだけは捨て切る事が出来ない、ジレンマの狭間の中で右
往左往しながら、訳分らずで長生きをしている嫌な人間です。
それでも自分の人生に感謝をしながら尚、余り他人に迷惑をかけないように心
がけて、暮して行ける事は大変ありがたいと思っており、これからもこの気持ち
だけは忘れないように努力をして行く積りで、これが今年の希望であり抱負でも
あります。
新しい年の挨拶はこれ位にして、11月のある日中日新聞に「足るを知る」という
言葉の記事が載っておりました。今の嫌な世の中に立ち向かう言葉として、大
変意味深長な言葉です。私見と共にご参考になればと思い新年のご挨拶に掲
載しました。
求めない--今充分に持っていると気ずく
求めない--今持っているものが生き生きとしてくる
求めない--それでも案外生きてゆけれると知る
求めない--求めた時は見えなかった物が見えてくる
求めない--時はゆっくり始まる、そして心静かになってくる
詩人加島 造さんの著書「求めない」の中からの言葉だそうです。
人間とは求めて止まない存在であり、求める心が大きなエネルギーになる。しか
し現代の私達は余りにも求め過ぎているのではないか、欲望過多の時代と言っ
ていいかもしれない豊かさを際限なく求めた結果、あふれかえった物とゴミの中
に窒息しそうになっている。
成長と進歩の飽くなき欲望は、自然を破壊して地球を危機に陥れている。快適と
便利の果てしない追求に、人は逆に振り回されている。度を越した所有欲が引き
起こす色々な事件は絶える事が無く、世相が抱える不安も様々な「過ぎた欲望」
と無縁ではあるまい。
此の当りで一度立ち止り求める心にブレーキをかけてようではないかと、この本
で加島さんはそう呼びかけている。加島さんが最も言いたいのは、欲望を抑える
事が本来の自分を取り戻し、生き生きとした暮らしにつながると言う事。信州伊
那谷で自然と向かい合い「老子や荘子」に造詣を深めているご本人加島さんは
、この作品も老子の「足るを知るものは富む」に即発されて書いたと言われてい
る。今の自分に満足し受け入れて、其れが本当に豊かな人間であると、今の時
代に即した上に述べた教えを伝えている
「足るを知る者」中日新聞編集デスク 加藤幹敏さんの記述から
「足るを知る」。其の言葉は二つ有る私の座右の銘の一つで、もう一つは「色即
是空、空即是色」です。ご存知のように「足るを知る」は老子、色即是空、空即
是色」は仏教の般若心経の経典の中にある言葉です。
若い時から何とかして其の言葉の意味を知り、機会有る毎に何とか自分のもの
に出来ないかと心がけて来ました。中々一筋縄では聖人君子にはなれず、この
何十年かは悪戦苦闘の連続でした。2千年前の中国の「老子」や般若心経の
「色即是空、空即是色」の教えに何故はまったかといいますと、物、心、の両方
が求めない(足る)事によって、世の中の色々な事が自ずと判って(知る)来て、
物心共に豊かに富む。又、己の心を「空に」に近ずける努力をする。いわゆる
平常心でどんな苦境にも立ち向かへるような生き方を、二つの言葉をかみ締め
ながら、一番底辺で結ばれた共通語ではないか。そのように解釈し人生をやっ
て来ました。
人間中々世の中の色々な欲を捨てる(求めない)事は難しすぎて、如何しても安
易な考え方に走り中途半端になって、その結果がこの言葉と違った方向になっ
て、何時も後味の悪いじれんまの中で泳がされて生きてきました。今になって後
を振り返ってみるとそれは自分に都合の良い所だけをつまみ食いをしていただ
けだと言うことが、ひしひしと感じて自分の身勝手さを痛感させられました。
事業経営者は孤独です。どんな時でも最後の決断と其の責任は、自分が行わ
なければなりません。そんな時にそれでも自分勝手な座右の銘があるというだ
けの心構と自負心が、時には失敗もあったが、どの位心強い味方になったか
知れません。自己満足かも知れませんが、お陰様で今日の自分があると想っ
ております。
今、仕事を離れて始めていろいろなしがらみから開放されて、今まで分らなか
った事柄が未だほんの取っ掛かりですが、やっと少しずつ理解出きるようにな
りました。
これからは尚一層この言葉を噛み締めて、何をおいてもそれに近付けるように
、努力を積み重ねて人生を全う出来なければ、折角の人生が何だったかと悔や
まなければならない事になります。
改めて座右の銘として再考する事で、新しい年に向って自分に対してのメッセ
ージであり戒めとして肝に銘じて心引き締め、これからの人生に感謝をしなが
ら、其の心を忘れずに暮してゆこうと想っております。

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NO-08-200-50
19-12-30 編集
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