NO-400-033
17-12-30 編集

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平成17年11月24日快晴の朝 かねて拝観申し込みをしていた所
一番の紅葉の時期に見学許可を頂いたのでとÅさんからのお誘いを受け
て 紅葉の真っ盛りの時期京都へ新幹線を利用して午前中桂離宮を午後
修学院離宮へ見学に出掛けました。お誘いを受けた時になにせ今から40
年前に拝観をして以来の事で 写真や本で見て思い出す程度で大変楽し
みにしておりました。

朝7時57分こだま号で京都に8時55分到着 駅前から京都市営バス
洛西バス車庫行き(C-5番乗り場 33系統)9時25分発に乗り込み約
35分 七条堀川から七条通りを西進 桂川に架かる桂大橋に至ると対
岸の右手にこんもりとした森が見えて桂離宮の森と直ぐに分りました。
桂大橋を渡ると橋詰がバス停留所 丁度真裏に当たる所になっており、
バスを降りて桂川の堤防道路を 桂離宮の外周笹塀に沿って300M位
歩くと塀の切れ目で離宮の表門に向って左折 竹を組んだ桂塀と言われ
る独特の塀に切り替わり表門に到着する。そこは表門で参観者用の黒御
門に着いた。 
11時拝観で10時40分からの受付までの間に少し時間があったので
近くの喫茶店で時間を過ごし 10時40分に受付を待って入場をする
 門を入ると右手に立派な休憩所があって時間まで 映像による庭園の
案内や心得を聞く 見学は約一時間位時間厳守で案内が始まる。

      

   正門周りの桂垣        松琴亭から小書院月波楼を望む

黒門を通り越して木戸門を開けて庭に入る 目の前に池を前にこんもり
とした木々の前に外腰掛の亭が見える 左手に土橋がかかり此処が行幸
道橋を渡り突き当たりに行幸門があって扉を開けて表門を内部から見せ
てもらえる。
いよいよこれからが庭園見学の本番 少し戻り三叉路を左折外腰掛の亭
に到着 腰掛から正面に小高い丘の植えに月波楼の全景 右手池の手前
の州浜 池の対岸に松琴亭の建物を眺めることが出来る。
外腰掛亭から池の縁を通って入母屋茅葺の松琴亭に至 松琴亭は三畳台
目の格式のある小堀遠州作の茶席があって 今でも貴賓向きに使われて
いるそうです 又松琴亭で強烈な印象は 紺色と白色の市松模様の襖で
す 明け放れた障子から床の壁と仕切の襖に張られ 強烈なインパクト
を覚える 市松模様の派手さは周辺の雰囲気に自然取り込まれており 
380年前にデザインされたとは思えない斬新さで 現代でもこれを利
用した模様の襖紙が使われておる。
座敷の濡れ縁に腰を掛けて池から 書院と月波楼の風景は此処の庭の一
番の見応えのある眺めではないでしょうか 本や色々なメディヤには必
ず掲載される風景で 悠久の時を過ぎて庭の風格と共に 一層の趣が見
受けられました。

      

   土橋の上から笑意軒の遠望    笑意軒から円林堂を望む

松琴亭の見学を過ぎて池に沿って土橋を渡り中島の丘の上にある草葺で
茶屋風の賞花亭 そのとなりにある持仏堂の円林堂などを見て土橋を渡
り中島と別れを告げて対岸の笑意軒に向う。
笑意軒は茅葺屋根の細長い建物で前縁側を持った茶席亭であり 二部屋
通しの天井で部屋を広く見せる手法と 縁側の障子の上の欄間が丸く切
り抜き壁下地を見せた特徴のある見せ場がある また縁側の前から池に
向って少し下っており 護岸が切り石の直線で対岸から見ると足下を引
き締めておる。

   
  雁行する新書院〜古書院の全景   

笑意軒から池を挟んで木の間越対面に新書院から中書院 古書院と芝生を
前に雁行した桂離宮の御殿群が並び 古書院は縁側と御殿の間仕切り 中
書院と新書院は深い軒先に白い障子で仕切られた 平屋建で高床の寝殿
造り風の美しい建物が目に入って来る。
今は内部拝観は許されておらず 表から外観を見るだけで一寸残念。建
築的にも非常に意義のある数奇屋造りと桃山文化の書院造りの原点にな
っており 一見の価値がある。

     

   月波楼から松琴亭を望む    月波楼の縁側からの紅葉

古書院の月見台の前を通りいよいよ最期の月波楼に着く 月波楼は月見
に使うに一番良いところにあり対岸の松琴亭から州浜 外腰掛などの景
観が一目に見える 建物は屋根裏がそのまま天井になっており 舟底天
井になっており二部屋あるが上部の仕切が無く笑意軒と同じく開放感を
持って広く見せている。
正面から左の部屋からは大きな腰窓があり前の植え込みで池が見えない
様になっており右側の部屋からは掃き出しの開放された大きな開口部か
ら松琴亭を初め池の半分位を見渡せる。
これで邸内を一周した事になって拝観は終わり 最初の木戸から黒門に
出て解散。

修学院離宮へ
桂離宮の拝観を終って 新しい町と土着の人達が渾然と交わって住んで
いる集落を通って阪急京都線桂駅まで約15分歩く 桂駅から四條烏丸
駅で地下鉄南北繊維乗換へ終点宝が池国際会議場まで乗り継ぐ 桂離宮
から約一時間遅い昼食を近くの食堂で休憩をしながら取る 2時を少し
廻った処で店の前からタクシーを拾って 約1.5KM修学院離宮前迄でかけ
る 開門20分前だけれど既に大半の人達が門前で待ち合わせいた。

     

   行幸門前の紅葉がお出迎え    下離宮寿月観前の庭

2時40分を過ぎた所で入門手続が始まり 約15分位桂離宮と同じ
休憩室で映像と注意事項を聞いて 3時時間通りに下の離宮から見学
をする。
休憩所から行幸門へ 行幸門から寿月観の境内に入って見学をする 
寿月観はここの母屋の役をしていた数奇屋造りの邸宅と言う感じ 庭
も江戸初期の石組で流れを沿え樹木が主体のように感じた。
拝観を終って東出口から門を出ると正面に比叡山の山々と山裾に田圃
とこれから向う中 上離宮への松並木が視界一面に広がり 下離宮の
木立の薄暗さから開放されて雄大な修学院離宮の一面を感じた。


     

   下離宮東門出口の風景       中.上離宮への松並木 

道の両側に稲の収穫が住んだ冬の田圃の風景を見ながら 松並木を中離
宮へと進む。中離宮の楽只軒は 内親王の住まいとしての機能の建物で
階段でつながれた客殿と一体になった建物と庭園からなっており 特に
客殿一の間の霞棚と言われる一間半の飾り棚は 醍醐寺三宝院の醍醐棚
桂離宮の桂棚と並び称される豪華な棚中離宮を拝観後 もと来た松並木
を戻り途中から右に曲がり にだらだら坂を登りながら上離宮の正門に
向う。

     

   上離宮隣雲亭から浴龍池を望む  中島の千歳橋の遠望   

上離宮の正門から少し登り詰めると 刈り込みの間から上離宮の大きな
池(浴竜池)が目の前に展開する 遠く正面に鞍馬山などの山並みが、
今登ってきた道の上からは京都の北山当たりの街並みが遠望できて、
ここ修学院離宮での一番の景色が見る事が出来る絶景のポイントである
これ等の風景を部屋から楽しむ為に 三方が開放できる 何も飾り気の
無い二部屋造りの隣雲亭がある 此処の風景を見ていると時間の経つ事
を忘れる。
隣雲亭から石段を下って池の縁に出ると目の前に中島にかかる楓橋に着
く この辺りの紅葉は 楓の樹が多い為に名付けられたと言われる 橋
を渡って中島に入ると窮遂亭の建物がある 十六帖の部屋の中からは池
を浴見渡せるようにこれも開放型の茶屋になっており 又茶屋の前には
もう一つのさまがあって其処には石組の橋脚に屋根付きの変った中国風
の橋で千歳橋とよばれておる 島には渡れない。

     

   西浜から池越に隣雲亭を望む    西浜堤の上を歩く  

中島から更に土橋を渡って西浜に向うと池の縁に船着場があり 通り
越すと左に殆ど90度まがり いよいよ西浜に入り土手の上を真直ぐに
伸びて正門に向う 西浜は浴龍池を造る為に人工で堰き止めて造られた
土手で 斜面の樹と下草の大刈り込みが下離宮から上離宮に向ってくる
松並木の間から良く見える。土手の上から対岸の隣雲亭を始め背後の山
々の風景も 紅葉と共に素晴しい景観を見せてくれる 折角の拝観もこ
れでお終い 此処に座ってもう暫く楽しみたい気持ちです。

下離宮から始まり上離宮を拝観 下離宮玄関に戻る約3KMを歩き終了 
絶好の天候に恵まれて 又両方の離宮庭園が同日で拝観を出来たことが
何よりの幸甚でした。
最期に40年前に見た印象と一番違っていた事は 桂離宮の周辺の住宅
が立ち並んで田圃の真ん中の離れ小島に浮かぶ森が 辛うじて桂川を挟
んで周辺の風景の中に森が保全されていることと 修学院離宮では 離
宮周辺の棚田の手入れが所々荒れており農業の難しさを見せ付けられた
事が印象的でした。

修学院離宮の参観が4時半に終わり 離宮から叡山電鉄修学院前から出
町柳駅で京阪電車に乗って七条駅で下車 京都駅までタクシーを使って
 新幹線で帰名 7時半頃帰宅しました。
本日は交通費が主な費用で 約¥12,000-かかりました。



旅を趣味にして各地に出かけて     

旅先での出来事を記録した中より   

桂離宮と修学院離宮の庭が拝観出来た